2005年07月31日

御手洗祭

久しぶりに友達夫婦と、最近お気に入りの「なまら屋」で食事することになったのですが、少し時間が早いので、すぐ近くの下鴨神社の御手洗(みたらし)祭を見て行こうという事になりました。

御手洗祭は平安時代からの歴史ある神事で、土用丑の日に境内の御手洗池に足をつけると、その年は無病息災で過ごせるという言い伝えがあります。神社に着くと、重厚な音楽が雰囲気を盛り上げる中、すでに沢山の人がろうそくを手に池の中を歩いていました。私は神事には参加せず、池のほとりで様子を見ていましたが、蒸し暑い一日の終わりに、池の水も温んでいるように見えました。でも、この水は池のそこから沸いて出てくるために、かなり冷たいそうです。(余談ですが、みたらし団子はこの池の泡を形取ったものだそうです。)

先月母親を亡くした友人は、ろうそくの炎を消さないように、ゆっくり歩を歩ませていましたが、冷たい水の中で、どんな思いが彼女に去来したのでしょう。遊び心で神事に参加してるのか、楽しそうにはしゃいでいる人が多い中、真剣な表情の華奢な体がとても美しく見えました。

そうそう、無病息災なら、我が家のにゃんこも御手洗池に入れてあげたいなんて思っているうちに、人気の無い真夜中に、近隣の猫達が御手洗池を歩いている幻想的な構図が思い浮かんでしまいました。ふふふ・・・いつか猫額に。

PS 待ちに待った夕食の席で・・・池でジーンズのすそが濡れてしまった友達の夫君はとっても気持ち悪かったでしょうね。

Posted by kobechan at 2005年07月31日 00:24
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