2004年07月08日

逢魔が時


仕事の都合で蒸し屋さんや染料屋さんに出かけたついでに、ちょっと足を延ばして、昔住んでいた西陣あたりを散歩することがあります。二条城〜鵺神社を抜けて、建勲神社まで、当時は家々から西陣織の機の音が聞こえていたものですが、和装不況の今はすっかり聞こえなくなってしまいました。でも、町並みはだいぶ様変わりをしているにしろ、所々に懐かしい古い町家が残っていたりします。夕闇が迫る頃、そんな路地を思い出に浸りながら歩いていると、日常の見慣れた空間にぽっかりと異空間への入り口が姿を現すのではと思ったりします。昔の人はこの時間帯を「逢魔が時」と言って恐れたとか・・・人工的な明るさが、どんどん闇を侵略していく現代でも、ときおりふっと背筋を何かがよぎっていくような感じのするこの時間・・・・京都は古い歴史のある街だけに、よけいそんな感じがするのでしょうか?

ということで、そんな京都の魔界をきちんと知りたい方にお勧め!何度か紹介している友人の新しい本が発売になりました。花鳥風月の美しい京都も魅力的ですが、こんなディープな京都の旅もまたおもしろいですよ!

「魔界京都」 川端洋之著 光村推古書院 1600円

都を恐怖に陥れる怨霊と百鬼夜行、王朝人を惑わす物怪と天狗、平安京は怪奇幻想に満ちた魔の世界であった。そして風水と陰陽道が魔を防ぎ、謎の陰陽師安倍晴明の呪詛が平安王朝を護った・・・。多くの写真と共に、平安京の闇に迫る一冊。(案内より抜粋)

できたら、そーせーじさんのとこからアマゾンに入って購入してね。(^^♪

Posted by kobechan at 2004年07月08日 10:47
Comments