2016年11月13日

秋は物思う、、、それより手を動かそう

数日前に訪ねた植物園の草木は、すっかり晩秋から初冬へ様相を変えています。

ピンボケですが、最後の一輪のバラとローズヒップ。バラは蕾・開花・実、すべてが絵になります♪

左は何の花かな?右はカラスウリでしょうか、こんな秋の枯れた植物や彩り豊かな実が好きです。

アフリカ原産だったかなのちょっと大き目の綿の実・・・白い綿が種を守るように強固にまわりにからんでいて、いかにも安心感があって暖かそうな雰囲気です♪

で、こんな小春日和の高い青空の日には、いつも下記の一節を思い出します。

(著作権の問題が心配だけど、、一部分だけ紹介したいと思います。杉山隆遺稿集より)

人間は秋に生まれた

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低い空の燃え出しそうなあの月と

黒い林に吸い込まれて行く

あの虫達の声にさそわれて

人間はたったひとりで生まれて来たんだ

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自分の影が自分の立っているこの草原に

はてしなく広がっていたから

だから人間はみんな秋が好きなんだ

もう47年前、私が宇都宮の予備校に通っていた頃、おなじ予備校生の少年が宇都宮大学の屋上から転落死するという事件がありました。事故だったのか自殺だったのか、、いろいろ噂はされましたが、本当のところは分かりません。大きなショックを受けながらも、予備校生で気持ちに余裕のない私は、あえて考えないように、なんとか浪人時代をやり過ごしてきました。

無事大学に入学して、そんなことがあったことも忘れかけた頃、当時その少年が短歌の世界で将来を期待されていたことを、「人間は秋に生まれた」という遺稿集で知りました。

10代とは思えないような語彙力と豊かな感性の現れている短歌ももちろん素晴らしいけれど、私は、短歌以上に遺稿集のタイトルにもなったこの詩にとても感銘を受けました。・・・・・・・他人に何かを強く訴えるといった詩ではなく、青春の喜びも悲しみも静かに表現しているようで・・・・

以後、この詩を思い出すといつも胸が少し痛くなるのです。「長い人生を有意義に過ごして来なかったなぁ」と後悔の念とともに・・・・

40年以上、秋が来るたびに思っているのです。

来年の秋もまた、後悔しながらこの詩を思い出すのでしょうか(^_^;)

春の体調不良があって、今年はちょっとゆっくりしちゃったかも・・・・

最近になって、と、、取りあえず、猫だるまの成形だけは頑張りました(^_^;)

そろそろ来年の企画展や個展の準備も始めなくてはなりませんね。

秋は物思う、、、それより手を動かそう!!

Posted by kobechan at 2016年11月13日 12:17
Comments

添付画像のカメラはペンタックスの20倍ですか。

Posted by: 3x4=12 at 2016年11月16日 18:50

最近のホームページの画像は先に差し上げたペンタックスの20倍ズームによるものですか。

Posted by: 3x4=12 at 2016年11月16日 18:58

さんしさん

今回の植物のはペンタックスで、猫だるまはスマホです。
一眼はまだ持ってないです(涙)

相方は紅葉の名所でシルバーのバイトなので、
スマホで獲って様子を見せてくれますが、
あまりいいのがありません(^_^;)

Posted by: 小紅 at 2016年11月16日 22:06