2011年08月31日

楽しい陶芸(過ぎたるは編)

9月に入ると招き猫展の準備で陶芸の時間が取れなくなりそうなので、今日はまだ8月ですが特別に教室を開いていただきました。

今日の作業は、前回形を作っておいたビアジョッキの削りと香立てセット(?)の成形です。

まずはてびねりのジョッキ、、、成形の段階では分厚く重いので、余分な粘土を削って繊細で持ちやすいものにしようと、ソリソリシュリシュリと削っていきました。この作業は手に伝わる振動が心地よく、先生と生徒仲間のAさんと三人で美味しいお店の話をしながらどこまでもどこまでも削り続けました。ところが・・・

あああ〜〜〜〜〜!今、なんか小さな穴が見えたような〜〜

そうなんです!つい削りすぎて高台の少し上の部分に穴が開きました。すぐに先生がどべを盛って直してくださいましたが・・・・いけないいけない、今日は友禅の仕事でも同じようなミスをして落ち込んでいて、楽しい陶芸で気分を変えようと思っていたのに、、、私ってあの時にやめて置けばよかったという経験はいやというほどしてきているのに、うかつでした。

でもすぐに気を取り直して、次に香立てセットを粘土細工の感覚で自由に作ってみました。こうなると先生はノータッチ、「好きになさいませ、、ネココネを始めると何も聞こえなくなるのでしょ」と呆れていらっしゃるかも(笑)

蓮の葉っぱの上に、香立てと合掌する猫様を置いてみます。思いつきで作ったのでどんな釉薬にしようか、下絵はどうしようか、、まだ決まっていません。、、、、、おまけにしばらく陶芸教室の間が空くので、完成はずっと先になりそうです。

赤土に透明釉をかけた猫手シチュー皿は、無事本焼きされていたので持ち帰りました〜〜♪おでん皿にも使えるし、、、「カンパお願いします皿」にも使えるかも(笑)

さあ、9月!!だから何だっけ?何かしなきゃならないような?

Posted by kobechan at 23:05 | Comments (7)

2011年08月28日

カレンダーめくりたくない・・・

夜も聞こえていたセミの声はいつの間にかすっかり途絶え、秋の虫の音がかすかに聞こえるようになりました。

招き猫展の作品提出まであと3週間だというのに、着物の仕事が詰まっているため染額には土日しか時間がとれなくて・・・・かなり焦っています(涙)

狭い仕事部屋は着物の反物と染め額を同時進行するスペースが無いので、週末になると反物を枠からはずして替わりに染め額を張っています。ちょっと面倒ですが、自分の作品に彩色する作業はとても楽しいです。・・・・今日は、糸目を置いた白生地に大きな刷毛で「ふのり液」を引いて乾かし(色の定着、にじみ・ムラ防止)色合わせしておいた染料で彩色を始めました。昼頃から始めて夕方までがんばっても彩色できたのは桜の木だけ(涙)・・一体全体、このペースで締め切りに間に合うのか心配です。

ところでこの「三春の滝桜」、仕上がりまでの各工程をお見せしながら染色のことをいろいろ説明出来たらいいのですが、招き猫展の作品は未発表作品に限るという規則がありますので、お見せできるのはここまで・・・・完成品は瀬戸の展示が終了してからお見せしますね。

定番モチーフの「旅猫」は、もちろん今回も登場します。今年の旅猫は唐草模様の風呂敷が支援の心で膨らんでいます・・・・

Posted by kobechan at 23:10 | Comments (7)

2011年08月25日

楽しい陶芸(お気楽主婦編♪)

早いもので、へっぽこ陶芸修行も8回目♪

8月24日 この日の作業は、
素焼き後の猫手付シチュー皿に透明釉をかけることと・・・
素焼きした「天空のおおまねこ」に呉須で目鼻を描くことと・・・
信楽の土でてびねりグラスを成形すること・・・

楽しかった〜〜〜!

シチュー皿は早くも窯に入れられて、金曜日の焼き上がりを待つのみ。週末の我が家の夕食メニューはたとえどんなに残暑が厳しくとも、、、熱々のホワイトシチューですっ(笑)

あの不気味な「おおまねこ」は、目鼻を入れたらかわいらしくなったと思いませんか?天の川には薄絹のショールに見立てて薄く溶いた呉須をかけました♪この作品は釉薬をかけずに本焼して、素朴な土の感じを残すことにしました。中にランプを入れるとどんな感じになるか、完成が待ち遠しいす〜

手前のグラスに使用した陶土は信楽土で、粘りと固さが絶妙なので縦長の器が作りやすかったです。焼きあがるとアイボリーがかった白色のなめらかな表面になり模様が描きやすいということなので、またしても猫をいっぱい描いて、10月の歌留多の誕生日にビールグラスとしてプレゼントするつもりです。歌留多は本当は軽くて薄くて繊細な器が好きなのですが・・・(経費節約)

教室終了後は生徒仲間のAさんと表の「れぶんcafe」で夕食。

この日のメニューは「生姜焼き」でした。メインの生姜焼きはもちろん美味しかったですが、芋フェチの私としては、甘辛タレがからんだ北海道のジャガイモがうれしかったです。

「れぶんcafe」のメニューは、肉・魚・野菜・豆などがバランスよく取り入れられていてヘルシーです。看板メニューは礼文直送のほっけですが、時期によっては、礼文島出身の奥様の実家から届く季節の海産物(極上ウニ・イカ・ボタンエビ・・・)も食べられます♪

と、お気楽主婦の幸せな一日でした。歌留多の夕食ですか?のーこめんと。人間、腹減ったらなんとかするものです(笑)

Posted by kobechan at 12:19 | Comments (6)

2011年08月23日

招き猫展作品の準備中

今年の「来る福・招き猫まつりin瀬戸」は9月24日〜25日の二日間、、、

瀬戸市は招き猫一色に染まり、街の各所で招き猫に関するイベントが繰り広げられます。そんなイベントのうち、私は「第13回平成の招き猫100人展」「100人展アートマーケット」「東日本大震災復興支援チャリティアート展」に参加させていただくことになりました。

なのに・・・・・提出期限まで一ヶ月を切ったというのに、幸か不幸か友禅の仕事が忙しくなってきて(なんで今なのよ〜)、作品がなかなか揃いません(涙)今年こそ時間の余裕を持ってと思っていたのに、、、

そんな今日の午後、、、瀬戸から↑真っ白な招き猫が届きました。これは「東日本震災復興支援チャリティーアート展」用の素焼きの猫で、「平成の招き猫100人展」に参加する作家有志がそれぞれ好きな図柄を描いて展示販売します。収益はすべて被災地に寄付されるそうです。わ、私の作品が売れるかどうか大変心配ですが、粘土猫の彩色と並行して作ってみます。

これから毎晩、私の作品だけが会場でぽつねんと残っている悪夢を見ると思います。
25日は会場に行く予定なので、もし残っていたら買い取ってこようかなぁ〜〜
その場合に備えて、自分で買えるように値段設定安くしないといけないなぁ〜〜(私ってちっちゃ〜い!)

「アートマーケット」に出展する粘土猫には値札代わりに首にガラス玉をかけたいと、ガラスアクセサリー作家の友人に相談したら、こんなきれいな玉を作ってくれました。水玉ガラスと水玉招き猫達磨の衣装の模様を揃えたら面白いかも♪(ちゃん、ありがとう!!大切に使わせていただきますね♪♪)

肝心の「平成の招き猫100人展」の図案は・・・・殴り描き段階のほんの一部ですが、お見せします。「三春の滝桜の下に集う猫達」を明るい色彩で染める予定です・・・・「うつくしま福島」の復興を信じて。

Posted by kobechan at 12:26 | Comments (8)

2011年08月16日

納涼古本市&送り火

暑いお盆休みですが、皆様いかがおすごしですか?故郷で旅先で充実した時間をお過ごしの方もいらっしゃると思います。

私は・・・団地のセミ時雨を聞きながら、じっと家にこもりきりの毎日です。セミ時雨は夜になってもシャーシャーシャーシャーとにぎやかで、より暑さを感じます。セミって夜は鳴かなかった気がしたので調べてみると、気温が25度を超えたり明るかったりすると昼間と勘違いして鳴くそうですね。我が家の前にはケヤキの大木があって、傍には防犯用の外灯がともっているので、夜も鳴いているわけです・・・
数日後には途絶えてしまうと思われる命の音・・・暑苦しいなんて言ったらかわいそうか・・・

そんな平穏な日々でしたが、昨日はテレビニュースで下鴨神社の「納涼古本市」のことを知り、歌留多と二人で出かけてきました。

家を出たのは、日なたでは焦げてしまいそうな暑さの15日午後2時でしたが、一歩会場に足を踏み入れると糺の森を抜ける風がとても心地よい・・・小川では子供達が水遊び・・・
小川に沿った参道にはたくさんのテントが並び、たくさんの人で賑わっていました。


古美術書や初版本等の貴重で高価な本に混じり、懐かしい雑誌も・・・・
東日本大震災チャリティーコーナーは一冊100円の本がたくさん並べられ・・・・

この日、私達が購入したもの・・・

花図鑑 中島千波 1800円
浅野陽やきもの塾  200円
10000点カット・図案集 800円
丘の上の向日葵 山田太一 100円

歌留多は?と見せてもらうと

侍の本懐 海音寺潮五郎 100円
雉猫心中 井上荒野 100円
猫だって夢を見る 丸谷才一 100円
舌づくし 徳岡孝夫 800円
大阪弁ちゃらんぽらん 田辺聖子 100円

でした!安い!それにしても私って勉強家だな〜〜歌留多と違って(笑)もっとも、私は持ってるだけで安心しちゃうきらいがありますが。

カット集はとっても助かります。やっととりかかった「平成の招き猫100人展」の今回のテーマは、福島の海の幸山の幸をいっぱい持ち寄って「三春の滝桜」につどう猫なので、わかっているようで分からない野菜や果物や魚・・果てはしょいかごや牛馬なんかを描く参考になります・・・あ、もちろんコピーはしませんよ、あくまで参考にするだけですから〜〜!

ということは、私の描けるって猫と花だけ?(笑)


下鴨神社から帰る途中、高野川にかかる蓼倉橋から北を望むと、送り火の一つ「妙法」の法の字がみえます。

今日は大文字送り火・・・被災地の松を使わないことになって残念ですが・・・一連の報道から、見るものの心にはより強く被災地を思う心が芽生えていることでしょうね。

追記 現在16日午後8時40分、、五山の送り火が消えて少し涼しい風が吹いています。さぁ、気分は秋・・・招き猫展に向けてがんばります!!

Posted by kobechan at 09:53 | Comments (11)

2011年08月08日

今年の送り火は・・・

被災の松での京都の「送り火」 放射性物質不安の声で中止

京都市で16日に行われる伝統行事「五山送り火」の一つ「大文字」の護摩木として、東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松を使うことを大文字保存会が計画したところ、放射能汚染を不安視する声が京都市などに寄せられたため、急(きゅう)遽(きょ)中止となった。(msn 産経ニュースより)詳しくはこちら

恥ずかしいことに私は、こんな計画が進められていた事をずっと知らずにいて、テレビでの中止決定のニュースで初めて今までのいきさつを知りました。詳しいことは分からないまま声を荒立てたくは無いのですが、反対する理由が放射能ということだけなら、検査の結果放射性物質が何も発見されなかった時点で、関係者は一部の意見に負けないで毅然とした態度で計画を遂行して欲しい・・・と、心から思います。

(↑送り火の画像が無いので、昔描いた絵です〜)

この季節いつも思い出すのは、20代の遠い夏の日、友人の実家の福井県小浜で過ごしたお盆の一コマ・・・・夕暮れの浜辺を散歩している時に見た、何組かの家族が砂浜で藁を燃やし、海に向かって静かに手を合わせている光景です。亡くなった先祖の霊がその迎え火を見つけて迷わず帰ってきてくださいという意を込めて祈る姿は、まだ若く、、無宗教で、、、死とは無縁なんて思っていた私達にも、胸に沁みるものがありました。

そして、何度も何度も迎える「大文字の送り火」・・・相変わらず無宗教の私も、死とは無縁だなんて傲慢な思いはとっくに無く・・・・今年はよりいっそう命や絆を考えながら如意が岳の炎を見上げることでしょう・・・

繰り返しになりますが、今回の騒動被災の松での京都の「送り火」 放射性物質不安の声で中止は本当に残念で寂しいです。

Posted by kobechan at 22:09 | Comments (15)

2011年08月03日

楽しい陶芸(きまぐれ作品編)+友禅のこと

今日は八月第一回目の陶芸教室

我が家には、益々きまぐれな作品が増えてゆきます。

たとえば・・・

奥の作品はシチュー皿のつもり。前回てびねりで成形しておいたものを、本日は削って形を整え、猫手の形をした取っ手をつけ、皿の中に白化粧土で足跡をつけました。この後、素焼き&釉かけを経て本焼します。仕上がりはココア色になる予定なので、ホワイトシチューに合いそう・・・完食すると猫のニクキューが現れるの〜〜(笑)
手前の作品は、タタラで作った大皿&小皿に呉須で猫を描いたものです。大きなお皿の猫の口には御刺身を・・・小皿はお醤油皿にはちょっと小さいので、わさびとしょうが用にでも使いましょう。トースト&バター・ジャムでもいいかな〜〜♪

楽しい2時間はあっという間に過ぎ、次回の教室は24日・・・しばらく間が空いてしまうのが残念です。

友禅のこと

画像の反物は今とりかかっている色留袖です。請負の仕事なので柄はぼかしてありますが、古典的な落ち着いた色合いが気に入っています。厳しい状況の和装業界の片隅で、なんとか仕事を続けて行きたいと思う私ですが、、、猫額はともかく、着物に関してはいつまで続けられるか、、、不安は尽きず。

そんな中、本当に寂しい出来事がありました。京都一の歴史を誇る蒸し屋さんが八月いっぱいで廃業することになったのです。大正10年創業の老舗蒸し工場で、業界の誰もが一番と認める丁寧な仕事で有名だったのに、諸般の理由から仕事をやめることにしたそうで、これを機会に廃業する悉皆やさんも出てくるとか・・・友禅業界は今、大きなショックを受けています。

この蒸し屋さんは、高級呉服だけでなく、私の猫額みたいな小さな仕事も引き受けてくれて、本当にお世話になったのに・・・・ただひたぶるにうらさみし・・・・大きな支えを失った気持ちです。

そうだ!現実問題として、瀬戸の作品の蒸しを引き受けてくれる新しい蒸し屋さんを探さなくては!これから先どうなるか分からないので、せめて作品はがんばって早めに作りなさいよと天の声はすれど・・・(苦笑)


Posted by kobechan at 22:33 | Comments (11)