2010年03月31日

ブルームーン

ひと月のうちに満月が2回あるとき、この2回目の満月を「ブルームーン」と呼ぶそうですね。実際に青く見えることも稀にはあるそうですが、凍るような夜空にくっきりと浮かんでいた昨夜の月は、青というよりは銀と金の中間のような色でとてもきれいでした。

このお月様を見ると幸福になれるという言い伝えがあります。

今、進む道が分らなくなって悩んでいる姪に、暖かい春の風が吹きますように・・・・
キビちゃんとタムムちゃんの夢が実現しますように・・・・
私の夢は・・・努力無しで手に入れようとしているので、神様は聞いてくれないでしょうね・・
でも、町家が欲しい〜〜〜!!

そして・・・リンゴちゃんに痛みの無い安らかな時間が流れますように・・・・
那須の山荘での、あのあたたかい背中とまあるい頭をなぜた感触が今でも私の手のひらに残っています。
がんばれと言うのが良いことなのかどうか分らないけど、少しでも長くキビさん・タムムちゃんと過ごせますようにお祈りしています。


Posted by kobechan at 23:52 | Comments (2)

2010年03月27日

待ちわびた春

桜の開花宣言が出されてから一週間、京都はすっきりしない空模様の寒い日が続いていました。今日は友人とランチの約束・・・寒さが少しゆるんで明るい日差しがふりそそぐ中を、待ち合わせの場所に急ぎました。

その場所は京都御所の北側近衛邸跡・・・約束の時間に少し遅れてしまった私を、友人は満開の枝垂桜の下で待っていてくれました。

京都御苑は今まさに花の季節!近衛邸を南に下った桃林は終わりかけの花を愛でる人でいっぱい。雪柳はこれから白い花を玉砂利の道にこぼすことでしょう。ネコミミ帽子をかぶってベンチに座っているのは友人です。(スレンダーな人です・・・・・・うらやましい)

で、お待たせ!今日のランチのお店は御所の少し南、夷川東洞院東入る、フランス・アルザス地方の家庭料理が食べられるお店

シェ・ルーク

です。

フランス人のシェフの作る今日のランチメニューは

田舎風野菜スープ
ハムのグリル/マスタードソースとアルザス流ポテトサラダ
又はひき肉のシチューとアルザス流パスタ
パン チョコレートのムース コーヒー で1500円也。

スープとメインは素朴な味であっさりしていて、とても美味しかったです。チョコレートのムースはこれまたソーダが効いていてさわやかな味でgood!コーヒーはフレンチコーヒーなので、ちょっと濃かったかな、、料理が美味しかったことに加えて、日本人の奥様の接客が明るくていい雰囲気のお店でした。

食後の散策の途中、所狭しと陶磁器を並べたお店を見つけて入ってみたところ、昭和のにおいのするなんとも懐かしい柄の食器がいっぱい!奥には昭和初期の娘さん(?)がお店番をしていて、見るだけかもという私達にニコニコ顔で応対してくれました。結果的には、ちょっとかわいいご飯ちゃわんと桜の模様の小皿を購入。なんと!これで800円也。

あぁ・・・ここまではほのぼのと楽しい時間だったのに・・・・

かわいいおばあちゃまのお店を後に次に訪ねたのが・・・・

とある高級雑貨やさん・・・お店の名前は、あ、営業妨害になって訴えられちゃうといけないので内緒ね。詳しいことは書かないけどここはひどかった!今までの楽しかった気分が吹き飛ぶような応対。

店を出てから、ちょっと悲しい気持ちで歩きながらも、関西系おばちゃんは立ち直りが早いですよ〜〜
「ねね、あのお店って、私達がひやかしの貧乏人って思ってあんな失礼な態度取ったのかしら?」「ちゃうんと違う?きっとさ、経営が思わしくなくてイラついてんのよ!」「そうか〜〜そやね、かわいそ!」「ね、もう一軒喫茶店に寄ってゆっくり話ししない?」「そやね!そうしよ!今度は美味しい紅茶飲も♪」てなことで、気持ちはもうすっかり晴れて次なるお店に急ぐのでした。


で、たどり着いたのが御所の北側、同志社大学のカフェ

Hamac de Paradis(アマーク・ド・パラディ)寒梅館

です。

ここは以前はコンクリートの殺風景な学生会館があったところで、60〜70年代の学生会館前には、新左翼系の立て看板がいっぱい並んでいたものでした。今はきれいなレンガの建物に立て替えられて、カフェやレストランが市民にも開放されています。あのころの学食の名残はほとんど無く・・・・あっ、ありました!メニューの安さは学食並み♪

今は春休みのためかそれほど混んでなく、友人とアール・グレイを飲みながらゆっくりおしゃべりを楽しみました。

ということで、長々とお付き合いありがとうございました〜
しっかし、あのお店!あ、立ち直ってないやん(笑)

Posted by kobechan at 20:33 | Comments (9)

2010年03月20日

絹の夢ちょっと更新しました

個展の名刺に「絹の夢」のURLを書き込んであるのに、、、全然更新してないのは問題ですよね。ということで、少しですが更新しました。右の「絹の夢」のバナーからどうぞ〜〜♪

お陰様で、猫町の個展で沢山の粘土猫が旅立って行きました。4月にはミク友さんのホームギャラリーでもお披露目の予定なのに残り少なってなってしまったため、そろそろ新作を作ろうと思います、、、、予定通りマトリョーシカ猫を作ります♪染額の14体は作らなきゃ♪お楽しみに〜〜


Posted by kobechan at 20:05 | Comments (19)

2010年03月18日

友禅志望のお客様

今夜はちょっと真面目に友禅の話を・・・

桜のお干菓子とお茶で一服しながら読んでくださいませ。

昨日は、恒例の「友禅競技会」を見に岡崎公園内にある「みやこめっせ」へ行ってきました。京都の数ある展示会でも大規模な催しで、広い展示会場は華やかな振袖や訪問着、留袖などでいっぱいでした。
私は個展の準備で忙しかったため、今年の競技会の仕事は出来ませんでしたが、知り合いが彩色を担当した振袖が「京都府知事賞」を獲得していて、黒地に総柄の桜と観世水の豪華な手描き友禅の振袖は息を呑むような素晴らしさでした。他にも目を見張るような華やかな振袖、落ち着いた訪問着等にも圧倒されました。
ただ、年々手間のかかる手描き友禅の作品は少なくなってきていて、今回出展の作品も過半数はインクジェットのプリントになっていたことが寂しく、、、、手描きの友禅職人としては大きな危機感を覚えました。インクジェットはパソコンソフトで模様を描きあっという間に反物にプリントしてしまう最新の技術で、これが普及したことにより着物が手軽な値段になったことは悪いことではないのですが・・・あくまで個人的な見解で言わせてもらうなら、風合いや色目はだんぜん手描き友禅のほうが好きです・・・・正直なところ、インクジェットの作品は、私の目にははんなりとした和の色が出ていないような気がします・・・今回の展示会では、申し訳ないですが目を背けたくなるような色合いのものも、、、、いや、待てよ?単に私の感覚が古いのからなのか??ど・・ど〜〜しましょ、このブログ読んでクレームが来たらど〜〜しましょ、、、ホーチキつけてではすまないね(笑)

そして今日は、賞を取った知り合いに連れられてかわいい若い女性が私の仕事場にやってきました。狭くて散らかった仕事場で恥ずかしかったのですが、その女性はそんなことには頓着せず、興味深げに仕事を見ていました・・・・聞くところによると、美大を卒業したばかりで、京都で友禅がやりたくて神奈川からやってきたそうで、ここ数日間で何軒もの工房を巡っては「今は職人は募集していない」と断られてきたそうで・・・・一途な瞳が少し悲しげでした。私の知り合いも今は雇う余裕が無く、いたずらに希望を抱かせるのもどうかなと、、、二人で友禅業界の現状を説明してあげましたが、それでも情熱は失せていないようでした。
先のことは誰にも分りません。この若い女性がこの先友禅の世界に身を置いて、すばらしい作品を残すかもしれません・・・誰か、、作家さん、、、この女性を弟子にしてあげてくださいませんか?なんならおばちゃんもおまけにつけますから、、え?おばちゃんはいらないですか!!(トホホ)

個展の作品作りで着物から遠ざかっていたことで、かえって着物への情熱を掻き立てられています。少し真面目にこれからのことを考えなくてはと思ったここ数日です。

Posted by kobechan at 23:13 | Comments (4)

2010年03月12日

猫町散歩

今日は個展のお礼状を書き上げ、すっかり普通の生活に戻りました。

たった2週間前の個展がもう懐かしく感じられます。今夜は、記憶に新しいうちに少し猫町界隈の様子をアップしてみます。

2月16日の晩、凍えるような寒さにもかかわらず、京都駅八条口は夜行バスで全国各地に旅立つ若者の熱気で暑い・・・で、私の乗る予定の女性専用の夜行バス「プルメリア号」の乗り場はどこじゃ?・・・これが実は、夜行バス発着で賑わう八条口から少し離れた、夜は人通りの途絶えたPHPビルの一角なのでした。寒風の中で待つのは辛かったけど、初めて乗るプルメリア号は、窓側の席はレースのカーテンで仕切られてちょっとした個室感覚、女性専用ということで化粧品のサンプルも付いているし、背もたれも充分倒せるし、低反発のシートは寝心地がいい・・・これで京都〜東京6000円だもの、、言うことなし。あ、、プルメリア号の宣伝はこれくらいにしないと・・・・ブログが長くなるね。

ということで、翌朝東京に着きました♪駅でモーニングコーヒーを飲みながら時間を過ごし、個展が開かれる猫町ギャラリーのある街、谷中に到着しました。

谷中が猫の多い街とは聞いていましたが、ここの猫ちゃんはご飯をもらうお礼にちゃんと仕事をしてるんだね〜〜駐車場の番をする猫や、マンションの案内をする猫、賢いですニャ♪

店先にも猫の置物や看板がよく見られます。右側は喫茶「乱歩」の入り口の注意書きです。ちょっと興味深く思い、ギャラリー滞在中に是非このお店に入ってみたかったのですが、残念ながら時間がありませんでした。

昭和の雰囲気の中華料理屋さんやレストラン、、、谷中〜千駄木あたりは面白そうな食べものやさんがいっぱいです。最終日に黍ねのさんと入ったインド料理のお店も、千駄木駅界隈の喧騒が嘘みたいに静かな異空間で、時間がゆっくりと流れていました(料理もゆ〜〜〜〜っくり運ばれてきました・・笑)

で、商店街を離れ、静かな住宅地の路地を何度か曲がってたどり着いたのが、「ギャラリー猫町」です。古い民家を改造したギャラリーで、猫関係の作品の個展を定期的に開いています。

こうして個展「絹の夢」がスタートしました・・・つーびーこんてにゆー♪

Posted by kobechan at 23:50 | Comments (13)

2010年03月07日

再会

猫町ギャラリーの個展が終了して最初の日曜日は雨・・・・・歌留多と街に繰り出して、居酒屋でささやかな慰労会をする予定だったのに、雨の外出に気乗りしない様子の歌留多です。ま、、、いいか、買い物もあるし歌留多がいないほうが用事はスムーズに済ませられるし、、、ということで、一人で四条河原町の高島屋にお出かけ♪

出かける私の背に「ホワイトデーのお菓子買って来てね」と歌留多の声、「はいはいおいくつでしたっけ」と私、、「う・・・一つだけ」(笑)私としては出費が抑えられて助かりますが、バレンタインのお返しがたった一個とはちょっとかわいそう。

用事を済ませて一休みしたのはデパ地下のパンコーナーに併設している紅茶がおいしいカフェ「フォション」です。アールグレイとスコーンを注文して、ゆっくりと午後のひとときを過ごしてきました。

昔、貧しい学生だった頃の数少ない贅沢の一つが、このアールグレイを飲むことでした♪今では簡単に手に入る紅茶の種類ですが、あの頃はトワイニング社位しか手に入らなかったような???今でもこの紅茶を飲むと、昔のことが香りとともに蘇って来ます。特に思い出すのは、寮生のほとんどが帰省してしまった女子寮で、冷たいアールグレイを飲みながらジャニス・ジョプリンの「サマータイム」を聞いたこと、そして振られた感傷に・・・な〜〜〜んちゃって、、書いてて気恥ずかしくなってきたわ(笑)この話題はやめとこ。。。

さて、閑話休題、、、

先日の個展では、女子高時代に一番仲の良かった、それでいて卒業後は数回しか会わずじまいの友との40年ぶりの再会がありました。

個展の案内状は出したものの、まさか来てくれるとは思わなかった彼女がニコニコと会場に姿を見せた時、決して大げさに言ってるわけではなく、本当に時間があの頃に戻りました。同時に出た言葉は「なぜここまで会わないまま時を過ごしてしまったんでしょうね!」ということ・・・・もう懐かしくてうれしくて、昼からずっとギャラリーに引き止めて、いっぱい話をしてしまいました。来廊者があるとそちらの応対をしなければならない私でしたが、彼女はずっとニコニコ顔で待っていてくれました。

高校の三年間を同じクラスで過ごし、仲良く浪人生活も経験した彼女は、今では故郷の小さな小学校の校長先生になっていました♪大学に入ってすぐにお父さんを亡くし、五人姉妹の長女の彼女は、親戚一同から学校を辞めて農業を継げと諭されたそうです。でも教師になりたいという強い意志とお母さんや妹達の後押しもあって学業を続けてきたということ・・・女家族で協力して農業も続け、現在は下の妹達も皆教師になっていること・・・・ああ、私の家族じゃないのに、なんだか誇らしい♪

そうして時間はあっという間に過ぎ、「これから何回も会いたいので、お互い健康に気をつけて長生きしましょうねっ」と、名残を惜しみながらお別れをしました。

で、これは、、、、

私達の通っていた女子高の制服を着たリカちゃん人形です。

個展の直前、同窓会から写真入の印刷物が届きました。なんでも卒業生対象に3000体を販売するらしく・・・その案内でした。印刷物を見たときは「なんちゅうアホなことを、、、こんなんいらんわ!」と思ったのですが・・・・・友人は購入するそうで、、、私は、、、買わない、、、つもりだけど、、、もしかして、、、、えへへ。

Posted by kobechan at 21:08 | Comments (22)

2010年03月02日

個展@猫町ギャラリー

猫町ギャラリーでの初個展「絹の夢」は、2月28日に無事終了しました。

猫町に来てくださった方、遠くで応援してくださった方、本当にありがとうございました。まだ相当疲れが残っていて、個々にお礼を述べに行けないでいますが、どうか失礼をお許しください。

今回、いろんな出会いがあり、感動があり、、、拙い文章ではどれだけ思いを伝えられるか自信がありませんが、、、、これから少しずつブログにアップしてゆくつもりです。

昨年初めて訪れた猫町ギャラリーは5月の緑の蔦に覆われていましたが、今は冬枯れの茶色い蔓が石垣を這って少し物悲しいたたずまいでした。あの5月には、招き猫で有名な「もりわじん」さんの個展が催されていました。まさか、その10ヵ月後に私も個展を開けるとは夢にも思いませんでした♪今回階を違えて個展を開いた人形作家のキビさんが熱心に誘ってくださったお陰で、本当に感謝しています。

2月17日搬入の朝、石の階段を登り、玄関の扉を開け・・・・

2月18日・・58歳にして初めての個展が幕を開けました。

これから少しずつ会場の様子や出会った人のこと、谷中の町並みのこと、、、もちろん滞在中の「くいもん」のことも紹介させていただきます。

で・・・・そんなゆっくり更新はまどろっこしいとおっしゃる方のために・・・・猫町ブログで展示の様子を紹介してくれていますのでこちらをごらんくださいませ〜〜(丸投げっ!!)

キビさんの個展の様子もご覧ください。こちら


Posted by kobechan at 23:56 | Comments (11)