2008年11月24日

晩秋の京都御苑

3連休最後の今日は、午後から冷たい雨が降り出しました。明日は、紅葉が更に進むことでしょう。

皆様、連休はいかがお過ごしでしたか?私は・・・半分仕事、残る半分は近所の散歩で過ごしました。定番コースのようになった下鴨神社〜京都御所〜鴨川を歩いてきましたが、何処も紅葉目的の人でいっぱいでした。先週友人と散策した時にはまだ青みの残る京都御苑の木々でしたが、日曜日にはびっくりするほど紅葉が進んでいましたし、鴨川にはユリカモメもやってきていて、季節の移り変わりのなんとすばやいことかを、、、実感させられました。


御苑では、ベンチで語り合う初老の夫婦、若い二人連れ、元気にはしゃぐ幼子と母親、野球帰りの小学生達・・・みんなオレンジ色の光の中で、おだやかな時間を過ごしていました。猫も犬もね♪

鴨川の散策の後、歌留多は帰宅(ん?オンライン競馬の結果が気になるのね。)。私は出町柳から京阪電車に乗って丹波橋の額屋さんに向かいました。一月に控えた谷中「猫町ギャラリー」の「雛猫展」に出展する染猫に合う額を探すためです。作品のほうは、雛猫の図案さえ決まっていない状態で、先が思いやられますが、額屋さんでは、イメージどおりの間伐材で作ったシンプルな額(一枚一枚節の出方が違っていて面白いのです)を手に入れることが出来て、やっとスタートボタンが押されたかもしれません(笑)ふぅ〜〜。自信は無いけど、がんばれるだけがんばってみます!


Posted by kobechan at 23:03 | Comments (7)

2008年11月16日

古乙女の古都逍遙

ああ、懐かしいな!昔の乙女が、私の待つ知恩寺南門に向かって、今出川通りを歩いてくる♪

11月16日は、花の女子高時代の友人と小さな同級会を開きました。

・・・・私の卒業した高校は栃木の県北の田舎町にあって、故郷を遠く離れた近畿に住んでいるのは、同級生ではたった3人。仕事や家庭の事情でなかなか会う機会が無くて、卒業してから会えたのは、10年以上前に大阪で一回きりだったかな?その3人が、15日に京都で会うことになりました。大阪と奈良からやってくる二人と待ち合わせた場所は、手づくり市でにぎわう知恩寺の正門前・・・・雨の予報が良いほうに外れ、小春日和に恵まれた知恩寺境内は身動きもままならないほどの混みようで、案内した私は二人がげんなりしていないか心配でしたが、知恩寺を後にする頃にはブローチやボタン、漬物等をいっぱい袋につめて満足そうで一安心♪

昼食は・・・近くの京都大学のフレンチレストラン「ラ・トゥール」へ〜〜。知恩寺周辺のお店はどこもいっぱいだろうと、土曜日の大学のレストランなら穴場かもと(若いイケメンさんが目当ててはないですよ、キッパリ!)・・・しかしながら思惑は見事に外れ、レストラン入り口は席を待つ人でいっぱい!ほとんどが・・・妙齢のご婦人たちではありませんか!たぶん、私たちと同じ知恩寺見物の帰りと思われます。一時間以上は待っていただきますとの案内でしたが、すぐ隣のサロンで3人ともマシンガントークで近況報告&思い出話をしていたら、一時間はあっという間に過ぎました。

ランチ・・・オードブルサラダ・肉か魚のメインディっシュ・パン・デザート・珈琲で1575円也!おしゃべりに夢中で、どんな料理かよく覚えていません。安さに星三つ!

昼食後は、紅葉の鴨川を散策しながら京都御所へ〜。折りしも秋の一般公開中でしたが、残念ながら私たちがたどり着いた時には閉門の時間でした。で、このあたりで今日の会はお開きの予定でしたが、まだまだ別れがたく、もう一箇所くらい巡りましょうかということで、御所からタクシーに乗って祇園白川に向かいました。観光シーズンということに加えて、朝ドラ「だんだん」の影響でしょうか・・・白川の辰巳大明神付近は、たくさんの人でにぎわっていました。舞妓さんの扮装をした七五三帰りらしい女の子が、巽橋でカメラを前にポーズを取っていたので、両親の許可を得て私も写真を撮らせてもらいました。このかわいい小さな女の子、目線も手つきも、、ポックリの構えも、、、、なかなか堂に入っていましたよ♪そして最後は、夕闇の祇園コーナーへ・・・・数年前までは、お茶屋さんが軒を並べる私たちには敷居の高い場所でしたが、最近は、手軽なランチや夕食を食べられる店あり、甘味処・和風小物の店あり・・・気楽に散策できます。二人は・・・せっかくの京都ということで、祇園で夕食を食べて帰ると「十二段家」の暖簾の奥に〜〜♪用事のある私はここで二人と別れました。

故郷の訛りなつかし古乙女は、晩秋の古都で楽しい一日を過ごせました(かな?チャコちゃん、ミネちゃん♪)次回の春の京都案内も任せてね〜!

Posted by kobechan at 23:19 | Comments (4)

2008年11月15日

忍び寄ってた・・・・秋

「猫のひたい」は、本日の知恩寺「手づくり市」をお休みいたします。

って、いったいいつになったら出店するんじゃいって言われそうですが・・・勝手ながら、しばらく休むことにしました。今まで足を運んでくださった皆様に感謝するとともに、またお会いできる日を楽しみにしています。



私のような元気な「美女」が体調不良になることを、もしかして鬼の霍乱というのでしょうか?え?熱で頭がおかしくなってないかいって?何か間違ったことを言ってますかわたくし(笑)
冗談はさておき、ちょっと更新を怠っていて申し訳ありませんでした。実は、先週から少し風邪気味だった上に日曜日に団地の草引きに参加したのが祟ったのか、背中から腰にかけての痛みで辛い毎日を過ごしておりました。幸い週末になって不思議なくらい楽になりました。・・・う〜〜ん、単なる仕事いやいや病だったのかも。そんな訳で、どこにも出かけられずにいましたので、身の回りのささやかな話題でご勘弁を・・・・・「画像左」草引きのときに刈られた時は青い実をつけていた蔦は、少し持ち帰り猫のお仏壇に供えておいたら、一週間で真っ赤になりました。「画像右」団地の集会場の木々もすっかり色づいています。

最近、美しい季節に感動すると同時に、あたりの景色の移ろいの速さに焦りを感じます。というのも、フラート作品展、益子のもえぎの平成の招き猫展、谷中猫町ギャラリーでの雛猫展、、、ありがたいことに、年末から新春にかけて作品を発表できる機会を得たのですが・・・正直なところ身の丈以上のお誘いを受けてしまったのではと、、、悩める日々が続く予感がするのです。

でも、が、、ん、、、ば、、、る、、、、ぞ、、、食いしん坊倶楽部オフ会のためにも(笑)

Posted by kobechan at 01:33 | Comments (13)

2008年11月05日

友禅講習

京友禅は、図案から始まっていくつもの工程を幾人もの職人によって完成させて行きます。私の仕事は数ある工程の彩色部門、つまり、糸目を置かれた図案に配色を考えながら色を挿してゆく仕事です。20代で初めて工房に入った頃は、仕事場には彩色前の反物が山積みになっていて、師匠のもとには若い職人が10人くらい忙しく働いていました。生活様式の変化から着物離れが進み、、プリントの技術が進み、、、手描友禅の着物の需要は急な坂を転がるように少なくなっていきました。あの時の工房の仲間は次から次へと転業してしまって、今でも続けているのは、、、あらま、私だけになってしまいました。

そんな中、今から12年前だったかふとしたきっかけで通い始めたのが、京都市染色試験場(当時の名称)の「本友禅技術者講習」でした。京友禅のいろんな工程で働く職人にすべての流れを把握してもらうというのが目的の講習会なので、受講生は図案家あり、糸目置・彩色・金彩の職人あり、悉皆業、問屋の若旦那あり、、年齢も様々な28人が、仕事を終えてから講習を受けること週3日の3ヶ月・・・講師として、その道の第一人者が惜しげもなく技を伝授してくれました。

この講習会で全工程を把握できたこと、いろんな工程の友人が出来たことが、今猫額を作る上でとても役に立っていることは言うまでもありません。

で、今年の講習会を聴講してきました。

というのも、猫額で一番苦労する金彩技術をもう一度きちんと修得したくなって・・・・試験場に電話したところ、幸い「今年の講習会の最終3日が金彩講習で、自由に見学していいですよ」との返事をいただけたからです。ということで、先週月水金は仕事を終えてからにわか学生を気取ってきました。やはり長い間金彩一筋にがんばってきた講師の職人さんの技は見事。。。思い込みと自己流で進んできた事を深く反省した3日間でした。

近年、受講資格資格として友禅業従事者だけでなく、デザイン業従事者や美大生枠も設けられたためか、受講生はおしゃれで器用な若い女性が多く、初めての友禅体験とは思えないほどきれいに作品を仕上げていました。今回の講習で、何かを表現するにはみずみずしい感性や独創性はもちろん欠かせないけれど・・・確かな技術も必須であることを改めて確認し、もっと勉強したいと真剣に思いました。そして、友禅以外の技もどんどん習得していくだろう無限の可能性を秘めた若い受講生に、かすかな嫉妬心を抱いてしまいました。無為に過ごしてきた長い長い時間が悔やまれます。

神様、、、美貌は戻らなくていいですから(最初から無いか。。あはは)時間を戻してくださいなんちゃって!ま、それなりにがんばるしかないですね(笑)

Posted by kobechan at 00:48 | Comments (7)