2007年04月25日

ちらっとな、、、「北の旅猫」

緑の風が吹き渡る爽やかな季節なのに、GW前に納めて欲しいという仕事に追われ、ずっと仕事場に篭りきりです(^_^;)仕事の合間に猫だらけ展の額も制作中で、ブログがおろそかになっていました。

で、久しぶりの更新に、お目汚しになるかもしれませんが、猫だらけ展の作品、途中経過をチラッとお見せ・・・・って、あれ、これ見覚えがあるって言われそうですね。実は・・・今まで作ってきた小さな額のうち、北海道への憧れを描いたもので今はもう手元に無い作品をアレンジしたものです。(良く言えば愛着、悪く言えば横着?)

美瑛・富良野の四季を、光沢のある白山紬に表現してみました。35×110センチの大きな額に仕上がります。画像は、春から夏あたりの部分で、まだ彩色しただけの状態です。これから蒸しに出して、輪郭の糸目を落とし(結果、生地白が縁取りになります)、雪や、星、月、水面などに金彩を施します。いつもはそれで終了なのですが、今回は更にアクリルガッシュで、北国の草花を一杯描き込んでみようかと思っています。うっ、、、上手く描けるかどうかちょっと心配ですけどね。更に欲を言えば、刺繍も施してみたいですが、これは時間的・技術的に無理かもしれません。仕上がりは全体的にもっと淡い感じになります♪

職先から預かっている反物の彩色は失敗が許されませんが、自分の作品は、自己責任で気が楽ですし、失敗が意外な効果を生むこともありで面白いです。稚拙な図案ですが、自分の作品を作っている時が一番楽しいです。

Posted by kobechan at 00:21 | Comments (19)

2007年04月16日

手づくり市、収穫あり

ちょうど2年前の4月が、私のお店「猫のひたい」の知恩寺手づくり市デビューでした。知り合いのお店に居候させてもらって、あまりの人出に圧倒されて声も出ない一日だったことが懐かしく思い出されます。それ以後、ずっと閑古鳥鳴き続ける「猫のひたい」でしたが、やっと閑古鳥は巣立ち?渡り?昨日の市は、日曜日・晴天という好条件にも助けられて、信じられないほどの盛況ぶりでした。

留学生の女性、やさしそうなおじ様、常連のご夫婦、、、私の猫額が次々に里子に行きました。売れなくてもいい見てもらえたらいいなんて、青空個展くらいの気持ちで出展してたので、ちょっとびっくり。ちゃんと自覚していますが、私の額は美術的にけっしてグレードの高いものではありません、よね?(^_^;)そんな作品をとてもいとおしそうに手にとって購入してくださるのですから、本当に作者冥利に尽きます。

reikoさんのユニークでかわいいブローチ、今回は汚れ防止の意味で、カラフルな和紙の台紙に載せて袋詰めにしたところ、お土産にすると数点まとめて購入して下さる方も!(どう?商売上手になったでしょ?)

ということで、今までで最高の売り上げでした。密かに計画している「祇園で大宴会」に少し近づいたかしらね>reikoさん

最近の手づくり市は、出展者は近畿一円から集まってきますし、お客様は関東からの人も増えています。「猫だらけ展」の案内葉書を置いたら、夕方までに無くなってしまいました。

ところで、先月の手づくり市の時に紹介した、金泥で猫を描いた藍色の木綿地を覚えてますか?クッションカバーにでもしようと染めたものの、時間が無くて製品に出来ずに、はぎれのまま持ち込んだものを、トンボ玉で出店のお隣さんが購入してくださったのですが、なんと、今回とても素敵ながま口に変身していました!!お隣さんが今回からの売り上げ入れにするとおっしゃる・・・・私は、自分の描いた猫が縁起のいい招き猫になってくれるか心配で、時々お隣を観察していたのですが、、、市の終了頃には、無事太った猫になっていたようで安心しました。でも、ちょっと色が褪せていたのが気になります。春の埃のせいならいいのですが、、、染剤の堅牢性に問題があったとしたら・・・・ごめんね>ちゃん。

さあ、明日からは真面目に本業の反物の山に取り組みます。「猫だらけ展」のちょっと大きな額の制作も控えているし、、、痩せちゃうかも。←何を期待してるんだ?ストレス感じるごとに甘いもの食べるのはやめましょうね>自分

Posted by kobechan at 00:20 | Comments (15)

2007年04月12日

手づくり市&猫だらけ展のお知らせ

ゆっくりお花見をしないうちに、京都の街は、桜吹雪が舞っています。日曜日に、少しだけ近所の高野川沿いの桜並木を歩いてきました。何組もの学生が遊歩道脇の草むらで焼肉パーティをしていましたが、ゆったり花をめでながら散策している人には、あの嬌声&臭いはちょっと興醒めですよね、、、といっても、少し羽目をはずすのが若者の特権かな♪人生で一番楽しい時だものね。あ、そのカルビちょうだい!

お知らせが遅れましたが、今度の知恩寺「手づくり市」に、青空ギャラリー「猫のひたい」出店します。うまく場所が取れたら、いつもの鐘楼前に出店しますので、遊びに来てくださいね♪

着物の仕事と5月の「十猫十色猫だらけ展」の作品作りに時間を取られ、今回は手づくり市用の新作を持参できませんが、幸い(?)3月に出展した額がたくさん残っ・・・わ〜〜ん(涙)。でも最近、手づくり市で名刺を持ち帰ってくださった方から、少しずつ注文が入るようになりました。自分の稚拙な作品を販売するということに、いまだに少し抵抗がありますが、趣味だけでいいというわけにもいかない事情もあって、ありがたくお受けしています。今後ともよろしくお願いいたします。

追記 雑誌「猫の手帖」5月号に、小さくですが「十猫十猫 猫だらけ展」の紹介記事が載りました♪案内葉書も刷り上ってきました。作品も揃って・・・・といいたいところですがこれはまだ・・・日が迫ってきていて焦っていますが、まだ見ぬネット友&その作品に出会えるかと思うと、待ちきれない思いもつのってます。

見に行ってやってもええぞ〜って思われた方は(ここの常連さんは、ほとんどが関東以外にお住まいだし無理かなぁ)、案内葉書をお送りしますので、是非メールでお知らせください。


Posted by kobechan at 01:06 | Comments (10)

2007年04月02日

花曇り

日曜日の午後、花曇の中を、自転車に乗って岡崎公園まで出掛けてきました。最初に自転車を降りた平安神宮は、国内外からの観光客でいっぱいでした。かの水野克比古氏ばりの、平安神宮の朱映える桜の写真を撮るぞと勇んだものの、、、才能の無さ、安デジカメではこんなもの?(画像1)公園の周囲を流れる疎水には、のんびりと桜見物をする人を乗せた船が行き交ってました。(画像2)曇り空に加えて、黄砂の影響もあってか、比叡山や東山がうっすらとかすんで、風情のある風景でした。(あっ、画像忘れた)

ひとしきり公園内の桜や疎水の水面を楽しんだ後、京都市美術館別館で催されている「京都国際木版画協会展」に・・・(画像3)正直、私は版画にはあまり興味が無くて、「友人からの招待券を最終日に消化しなくては〜」と、半分しがらみで出掛けた展覧会でした。でも、広い展示会場に世界中から集められた作品は、ダイナミックで個性的でびっくりしました。何といっても色合いがいい、、派手な明るい色も和紙に沁み込んだぶんだけ落ち着いた感じになっているし、、、最近、版画に限らず、いろんな作品に接するたびに、世の中にはいろんな人が感性溢れるすばらしい作品をつくっているんだなと感心させられています。そして、たとえ才能がなくて途中で挫折していたにしろ、若い頃からいろんな努力をしてきたらよかったと、遅きに失した自分の今を思い知るのでした。

今回の版画展の展示方法はちょっと個性的で、全作品が額に入っていませんでした。主催者側の思惑では、作品の墨や紙の風合いも見てほしいからだそうで、、、このことは、ガラスに反射する余計なものも無いのでとても見やすく、作品が身近に感じられとてもいいと思いました。私の染額も(も、、もちろん比べようも無く稚拙なものですが)、絹の風合いを感じてもらえるように、これからは額のガラスをはずして展示しようと思いました。

日曜日、自転車で走り回って黄砂を思い切り吸い込んだせい?週明けから咽喉が痛くて声が出ません〜〜。猫なら「声無しにゃ〜〜ご」は愛らしいですが・・・・


Posted by kobechan at 10:01 | Comments (5)