今年も「フラート作品展」のご案内です。「フラート」は、友禅染が出来上がるまでの各工程に従事する職人が、9年前に京都市染色試験場の技術者研修で一緒に学んだことをきっかけに結成した染のグループです。ますます厳しさを増す和装業界ですが、その中で喘ぐ、、、いえっ、がんばってる職人達が、各工程の技術を駆使しつつも、日頃の着物制作の枠からちょっと飛び出して、遊び心いっぱいの作品を発表します。筒描きのTシャツあり、西陣織の額絵あり、、、ショール、舞台用の垂幕、着物地で作った人形あり、、私達の心意気をご覧ください。
今回はネットのお友達、布遊びのreikoさんのかわいいブローチやクリスマスリースも展示されます♪私は、今年手づくり市で発表してきた染猫額を一挙公開します。
こそっと・・・「作品も見たいけど、小紅さんも見たい」なんて奇特な方がいらっしゃいましたら、金曜日がよろしいようで(笑)
伝統工芸館へのアクセスはこちらを参考にしてください。
一週間後に迫ったグループ展「フラート」の作品準備のために、またまた自転車に乗って蒸屋さんに行ってきました。いつものコースの御所を通過すると、先週は葉の先端だけがかすかに色づいていただけの木々が燃えるような赤に染まっていて、早朝にもかかわらずカメラを携えた観光客が御苑のあちこちで見受けられました。
朝日を受けた葉の透き通った鮮やかな赤、どこまでも高い真っ青な空・・・私も時々自転車を降りて、夢中で写真を撮ってきました。
京都は、これから紅葉真っ盛りのようです。清水寺、永観堂、東福寺、真如堂・・・・と、名所は数々あれど、人ごみに揉まれずゆっくり観賞するなら、広大な御所の紅葉はお勧めです♪
ここのところテレビ番組欄では、「秋の京都特集」が目立ちます。高級料亭、グルメなお店、、、、とってもセレブな奥様達のお家紹介、、、そういう内容にちょっと辟易としてる感・・・そお〜〜ゆ〜〜所にはご案内できませんが、「美味しい豆大福、カレーうどん、染井の名水、乗り放題市バス券」付でお付き合いしますゆえ、燃える京都にいらっしゃいませんか〜〜(笑)
*染井の名水は、京都三大名水のひとつ、御所の東の梨の木神社に湧き出る水です。これで珈琲を入れたら美味しいのでしょうけど、いつも神社にさしかかってから、容器を持ってくるんだったと後悔してます。豆大福はいわずもがな、出町のフタバ。カレーうどんは・・・ここで店の名前は書きません。だって、今でもお客で溢れてて大変なのに、これ以上増えたら私が食べられないもの(笑)
北風の吹く、少し寒い手づくり市でした。それでも日中は青空が広がり、日の当たる場所にお店を確保できたため、快適な一日を過ごせました。5時起床の暗い中、自転車で場所取りのために知恩寺に向かった甲斐がありました。
今月の新作を紹介します♪「北からは雪の便り」「慶びの日」「春にして君を想う」です♪なに?相変わらず夢見る題名?まま・・・
あらら・・・右利きの私は、ついこの方向を向いた猫を描いてしまいますが、今回の猫は傾斜角度も見事に一致してしまいました。
蒸しに出していた染物を取りに行った帰り、自転車で京都御所にさしかかった時に時雨に会ってしまいました。早いこと家に戻って、明日の手づくり市の準備をしたいのに・・・・と、焦る気持ちで東門の下で雨宿り・・・・少し明るくなってきたのを見計らって小雨の中を出発。北山・比叡山・東山を見渡せる賀茂大橋にたどり着いた頃、すっかり雨の上がった空には大きな虹がかかっていました。
比叡山をまたいで、妙法から大文字に至る大きな美しい橋でした。
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現在11時50分、手づくり市の猫額がやっと完成しました。5時起きなので急いで休むことにします。明日の手づくり市はどうか晴れますように。
11月15日の知恩寺手づくり市に、染額「猫のひたい」、出店します。境内の西にある鐘楼付近に出店する予定です。
画像は11月の猫額・・・の、染める前の糸目置き状態の縮緬です。今度の土日で色を挿して・・月曜日に蒸しに出して、火曜日に仕上げをして・・・何とか間に合うでしょう♪仕上がったものは、色づき始めた古都の紅葉見物のついでに、是非会場でご覧くださいませ。
ということで・・・・今日はもう12日。日曜日めいっぱい使って、色挿しを終了しました。明日蒸しに出して、明後日に金彩仕上げします。ぎりぎり間に合いそうで、やれやれ・・・・しっかし、友禅は手間がかかります(涙)
11月3日は晴れの特異日と言われていますが、今年も言葉通り、目覚めると外は真っ青な空です。こんな日はお出かけに限りますが、せめて行く先は文化の日らしい場所にしましょうか。ということで、夫と「古本市」に行ってきました。場所は、いつも手づくり市でお世話になっている百万遍・知恩寺です。10時からの販売開始を待てずに、9時を過ぎた頃から、興味ある分野の本を熱心に物色する人の姿が見られました。
高価な学術書や文学全集、写真集、一冊100円の文庫本、絵葉書、映画のポスターやパンフレット、時代を象徴してかゲームソフトやビデオ・DVDも並んでいました。竹久夢二の版画もありました!!
そんな中、私の購入したのは、安〜〜〜い3冊500円の本(^^♪ その中の一冊は、なんと!「北の国から」への手紙でした。ずっと前に、購入しようと思いながら買いそびれていたもので、朝早く出かけた甲斐がありました。「北の国から」ファンとしては、あまりに安くなっていることに悲しい気持ちにもなりましたが、、、う・れ・し・い。
古本に交じって、なぜか古い反物も売られていました。彩色途中のものや、彩色は終えていてもゴム糸目の残ったままのもので、いったいいつの時代にどんな人が染めて、その後どういう事情で着物になれずにいたのか、、、いろいろ考えを巡らせながら、ところどころ蝶が描かれている一反だけ購入してきました。どんな形であれ、もう一回日の目を見させてあげたいという思いで・・・・そうだっ!猫柄の着物!!格安の反物だし、蝶と戯れる猫なんか思い切って染めてみようかしら・・・なんてね。
知恩寺の後は、ぶらぶらと動物園へ。開放的な旭山動物園を見てきたばかりのせいか、今まではあって当たり前に思っていたフェンスが、とても邪魔に感じました。
文化の日を締めくくるのは、京都市美術館で「ルーブル美術館展」・・・・・と思ったのですが、館前に蛇行する行列を見て(5日までのせいかな)、即、入館を諦めました。美術館とか博物館は好きだけど。押し合いへし合いしてまで見ようとは思わない、、、つまり、あまりアカデミックではない私達です(笑)
みやこめっせの「伝統産業ふれあい館」(ここ、京都の伝統工芸品がいろいろ見学できておすすめ)で時間つぶしをした後は、夕焼けの中をぶらぶらと歩いて、帰り道にあるスーパーで鍋の材料を購入して帰宅しました。歩き回った後の夕食は、とてもおいしゅうございました。チャン、チャン♪
食も文化だよねっ!