2005年03月30日

京都ディープな旅

義妹・姪が、高校合格記念の京都旅行にやってきました。嵐山、嵯峨野、新撰組の壬生、京都文化博物館、下鴨神社、御所、錦市場、、、ま、このあたりは定番京都巡りでした。

今回は、なにか心に残る旅にしてあげようと、西陣織の友人に工房を見せてもらえないかと頼んでみました。友人は快く受けてくれたどころか、少し織ってみないかと言ってくれて、義妹が初体験を・・・・。嵯峨野行きが控えてるのも忘れて、何か夢中で織っていました。しばらくして織りあがった源氏と平家の紋は、なかなかのもので、本人も私もびっくりでした。こんな貴重な体験をさせてくれたT氏に感謝します。

工房で時間を取られ、すっかり遅くなった嵯峨野の竹林は、観光客もまばらで、薄暗くて、冷えてきて、、、風情がありました。って、この書き方は弟嫁いびりに聞こえるかな(笑)?だって、姪の一番行きたい竹林だったんだよね♪

ディープな京都の旅その2としては、文化博物館の帰りに寄ったイノダコーヒーでのこと。お店の人に案内してもらった席は、なんとなく胸騒ぎがしたとおり、窓側の坪庭を見渡せる席で、昔弟も一緒に座った席でした。偶然に過ぎないことでも、抒情的な出来事には、何か見えざる力が働いてると思うことにします。記念写真を撮りながら、一つ空いた席に弟が写ってるといいね〜なんて、皆でちょっと寂しく笑いあいました。

ディープな京都の旅その3・・・・久しぶりのカラオケで、マイク奪い合って、時間延長を何度もして、、最後は全員でマツケンサンバ踊ったことは、物静かな京女で通ってる(どのあたりで通ってる?)私には、口が裂けても言えません。姪の歌った一青窈、上手でした、、、義妹も歌留多もけっこう上手いし、音痴の私・・・・踊るくらいしか・・・・・とほほ。

画像は、顔が溶けるほど一生懸命機を織る義妹です。

Posted by kobechan at 15:20 | Comments (2)

2005年03月16日

Anahata@百万遍・手作り市

毎月15日は、百万遍・知恩寺境内で「手作り市」が開催されます。昔訪ねた時は、広い境内の一角に数十店が、のんびりと手作りのジャムや木工品、染物などを販売してる程度の市でしたが、年々数を増やし、最近はマスコミでも取り上げられるほどの大掛かりな手作り市になっています。店舗数も・・・350くらいあると聞いています。

先日は、知り合いが草木染のお店を出店してるということで、ちょっとお邪魔してきました。午後から雨という予報のせいでしょうか、、11時頃の会場は、人とすれ違うのも困難なほどの混みようでした。お目当ての草木染のお店は、結構いい場所が取れて(この場所取りが、けっこうすごいらしい。明け方の怒号のなかでの奪い合いも、、、一部にはあるらしい)数人の女性が、熱心に手編みのカーディガンやら麻暖簾を物色中でした。邪魔してはいけないと、しばらく境内の他のお店を見回っていると、人ごみの中に先の女性が、白い袋から見覚えのある草木染のカーディガンを覗かせて、満足そうな表情で歩いていました。お、、おお〜〜〜!売れたんだと、知り合いの出店に戻ってみると、、「売れたのはいいけど、夫に叱られちゃった。あんな安い値段でかって・・・・」え?。。。ちょっとボヘミアン的で知的なご主人がそんなこと言うのは意外だなと思ったら、「君が、自分で育てた植物をで糸から染めて、長いことかけてあんなに情熱的に作ったものじゃないのか。。。」ということでした。パートナーのことをよく理解して、きちんと評価しているからこそ出た言葉だったようで、すごくいいご夫婦だなってちょっと感動しました。

そのご夫婦は綾部の古民家でハーブや藍を育てて、草木染をしていますが、一ヶ月に一週間だけは京都のギャラリーにて作品を展示しています。15日は前記のように百万遍。知恩寺の出店で販売しています。
詳しいことは↓草木染AnahtaHPでどうぞ

http://www.eonet.ne.jp/~gallery-anahata/

そ、、、そして、、なんと、来月からは私もAnahataの隅っこをお借りして、作品を販売することになりました。仮称「猫額 ねこのひたい」な〜〜〜んちゃって。私も夫に「君の素晴らしい作品をあんな値段で手放してはだめだ!」なあんて言われてみたいけど、、、今のレベルでは無理だわ。(^^ゞでも、自分なりに頑張って、少しずついいもの作っていけたらいいかななんてね♪

画像は、会場のどちらかというと若い女性の多い一角です。じゃあ、「ねこのひたい」はこのあたりではないなって?誰よ、そんなこと言うのは。(笑)

Posted by kobechan at 10:47 | Comments (0)

2005年03月09日

ひだまり


北野天満宮界隈を散策の帰り道、ちいさな町家を改造・・いえ、そのまま喫茶店にしたお店を見つけました。玄関を入ると、京都特有のうなぎの寝床で、土間と畳の部屋が奥の狭い坪庭まで続いていました。京都にやってきて最初に下宿したのが、まさにこんな感じの町家でしたから、懐かしい気持ちが込み上げてきました。

最近は町家ブームで、なんでも東京資本が大店の町家を買収して、次々にレストランに改造していると聞きます。先日行った立派な町家レストランは、古美術に囲まれて立派な庭を眺めながらの食事ができるということで、いつも予約でいっぱいだそうです。往時の呉服問屋の雰囲気が味わえて、料理もそこそこ美味しかったのですが、床の間のある畳の部屋に土足で上がることにだいぶ抵抗を感じました。正直な話、町家を残したいのか、利用したいのか・・・・甘い感傷で語ってはいけないとは思いますが・・・・複雑な気持ち。

今回見つけたお店は、何の改装もなく、土壁もところどころはがれかけた薄暗いお店でしたが、多分西陣織を織っていた家なのでしょう、、、紋紙がさりげなくタペストリー代わりに飾ってあったり、様々な手作り和物がところどころに飾られていて、私には落ち着けるスペースでした。お客は、コタツで本を読んでいる中年の男性、旅行客の若い二人連れだけで、ちょっとシャイな感じの若い女性が、「どうぞ、ごゆっくり」とコーヒーを運んでくれて、後は若い二人の遠慮がちな会話とけだるい午後の陽だまり・・・・

営業終了時間は・・・日没までというのがおもしろいです。お店の名前は「ひだまり」・・・たしかにそんな雰囲気のお店でした。

Posted by kobechan at 13:06 | Comments (0)